耐震強度偽造問題 2005.12.19
なぜイーホームズが建築確認を?
現在、町が消防庁舎の裏手に建設中の保育園・教育総合センター複合施設の建築確認申請は連日のように新聞やテレビに取り上げられているイーホームズで審査され、確認済証が出されたものです。
何故、この保育園・教育総合センターは公共施設であるにも拘わらず、民間の検査機関に確認申請の検査を依頼したのか。
本来であれば神奈川県に出すのが順当ではないかと思われますが、今回は設計者と建築依頼者である葉山町で協議して、イーホームズという民間の検査機関にに出した事が畑中議員の質問で明らかになりました。
また、去る10月22日に現場事務所で指定確認検査機関のイーホームズと設計施工管理を委託している松田平田設計横浜事務所、それから建築主である葉山町と3者で協議をして、強度設計について確認したところ、全く問題ないとの報告があったが、引き続き更に適正かどうかを含めてやって行きたいという説明もありました。
しかし、当事者同士で協議しても、それでは客観的なチェックとは言えません。再チェックがされるまでの間、建設は中止すべきではないでしょうか。
本会議途中で経過報告のために開催された全員協議会の席上、町長は「再検査を一体どこにすればいいんですか。」と語気を強め、「私だって一生懸命やってるじゃないか」と大声を出す場面もありました。
結局、町は別の検査機関で再検査を行うことになりましたが、住民の生命を守る立場からの責任ある発言とは到底思えない対応といわざるを得ません。
このたびの偽造問題は本来信頼できるはずの専門家が行った不正行為であり、住民の不信感は容易に拭えるものではないと思います。
従って、葉山町は公共施設建設にあたり、偽造問題の当事者である民間確認検査機関に申請したことを深く受け止め、住民の納得が得られるよう、直ちに別の専門家による再検査を行い、安全の確認が出来るまでの間、保育園・教育総合センターの建設は一時中止すべきと考えます。
町内のマンションは大丈夫か
震度5弱で倒壊の恐れのあるマンションやホテルが複数あると言う、地震国にあって、にわかには信じがたい耐震強度偽造問題が大きな不安と不信を呼んでいます。
本来であれば建築基準法に則って耐震性のある建物が建つべきはずが、構造計算を改ざんし、建築コストを抑えた形で強度不足の建物を建設、販売したと言うものです。建築確認審査の段階で、この改ざんが発見できなかったというのも理解しがたいことです。
また民間の指定確認検査機関だけでなく、自治体の確認審査でも偽造を見逃していたことが相次いで判明するなど、事態は深刻です。さらに個人住宅にまで偽造が発覚し、広がりを見せています。
現在、町内にあるマンションや公共施設は大丈夫なのか。葉山町長は畑中議員の一般質問に「町では建築物構造計算の審査や確認業務は行っておりませんが、町内のマンション建築物については神奈川県へ構造や強度についての確認を致したいと思っております。」と答弁されました。
大規模地震が想定されるなか、この耐震強度偽造問題では行政の責任も問われています。住民が安心して暮らせるように、しっかりと調査を行っていく必要があると思います。
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