真名瀬漁港整備はこれでいいのか 2007.11.18
港内の静穏度を高めることが第1義である
平成15年度の真名瀬漁港再整備調査および平成16年度の静穏度解析等調査の報告書がようやく議会に資料提出されました。
調査内容を理解するために日本海洋学会および水産海洋学会会員である理学博士に報告書を見て頂き、説明を受けました。

防波堤建設
その結果、浮かび上がってきたのは真名瀬漁港再整備は本当にこれでいいのかという疑問でした。これまで、行政側が用意した資料の抜粋や、地域住民から出された陳情だと鵜呑みにして、高潮対策としてこの事業が必要とした議会の判断は甘かったと言わざるを得ず、大きな反省点と捉えています。
沖防波堤はこの事業中、最大の費用を要するのに、メリットは「水産物生産コストの削減効果」と「漁業外産業への効果」としており、費用対効果がかみ合わない。また、船を泊める泊地の静穏度は防波堤の延長だけで高められ、沖防波堤は必要ない。
デメリットとして
- 沖防波堤の前面には今まで以上に波がたち、砂が削られる。(実際、砂が減って、杭がどんどん露出している場所がある)
- 静穏度が上ると波あたりが弱まって、浮泥(私たちはこれをヘドロと呼んでいた!)が溜りやすくなり、あわび、天草等の岩礁生態系に影響を受ける。
報告書には、今回、整備をする森戸地区(1工区)は越波量が小さいので、高潮対策の検討は行なわず、砂浜の消失に対する対策(護岸前面の洗掘防止、砂浜の安定等)として、遊歩道の検討や漁港泊地の静穏度を確保するために行なう防波堤整備の検討により対応するものとする、と明記してあります。
港内の静穏度を高めることが第1義であるなら、防波堤の延伸を先に行なうべきで、もっとも費用のかかる沖防波堤を優先させたのはなぜなのか。
工事の必要性・優先順位・調査結果等、あまりに整合性がなさ過ぎるように感じるのですが…。

真名瀬沖で作業中のクレーン
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