葉山町 議会議員 畑中ゆき子 畑中由喜子 畑中ゆきこ


Wing No.98 2010.04.12

下水道事業団との協定変更 内容に疑問

下水処理場の第3系列目の建設工事を全面的に委託する協定を日本下水道事業団と結んだのは、平成20年7月でした。その後、平成20年度分の事業完成ができなくなり、21年度に繰越明許する際、町では出来高の内容が分からず、説明ができないなど、事業団にお任せっきりの対応が問題となりました。今回は、事業団が発注した工事の入札で安く契約できたため、7,510万円の差額が生じましたが、その内の6,965万円を契約とは別の国庫補助対象となる追加工事を行い、残った545万円について、協定変更するというものでした。議決を必要とする委託協定の変更を議会に説明もないうちに、すでに工事は全て終了しているという。①議決前に、②協定には無い、③総額6,965万円にも上る追加工事を行ったことは、議会として認める訳にはいきません。7対9で否決しました。

情報公開条例修正案を可決

12月議会で町長から提案されていた情報公開条例案は、総務建設常任委員会で条ごとに細かく審査を行いましたが、「町民の知る権利」を加える、公開請求に対する決定の期限を「10日以内」から「7日以内」に、延長期限を「30日以内に限り」を「20日間を限度とし」に改めるなど、12点にわたる修正を、全会派による共同で提案し、可決しました。本会議では、委員会修正案として、全会一致で可決し、4月1日から、施行されることになりました。

平成22年度予算当初予算案を否決!

収支不足が心配された平成22年度予算案は、予算特別委員会での審査の結果、ごみ焼却炉の維持管理費を大幅に削る修正をした上で、原案を可決としました。この報告を受けて、本会議で畑中議員他3名で、①下水道整備事業の削減②清掃費の削減③国保会計への繰出金を増額し、国保料の引き下げ④子育て支援策の増額を内容とする予算の組換えを求めましたが、残念ながら賛成少数で否決されました。つぎに、別の3名の議員から出された組換えを求める動議(上記①を除く内容)は賛否が同数となり、議長採決の結果、これも否決となりました。続いて、予算特別委員会の修正案を含む原案は、やはり賛否が同数となり、これも議長採決で、否決としました。

議会案を組み入れた再提案は全会一致で可決

当初予算案が否決されたのは葉山町では、初めてとのことです。その後、町担当部は、議会の各会派との意見調整をはかり、本会議最終日には改めて、新しい議案として、平成22年度一般会計予算が提出されました。児童館予算の復活、塵芥処理費の削減、削減結果出た余剰は予備費に入れるという内容です。もし、議会の同意が得られず、暫定予算となった場合には、町民生活への影響が懸念されるので、避けたいとの考えから、内容は充分とは言えませんでしたが、再提案の予算案には、賛成としました。

国保料値下げの組み換えは議会で合意に至らず…

否決された平成22年度一般会計当初予算では、経費節減を理由に、児童館の指導員を全員アルバイトとし、開館時間を午後のみに短縮する、国保会計への繰出しをせず、同じ医療圏の逗子市の国保料との差を減らす引き下げをしないとしていました。児童館の予算は、従来どおりに回復しましたが、国保料の引き下げは、8名の議員の同意が得られず、実現しませんでした。葉山町議会では、逗子市並みの国保料にして欲しいと言う請願を全会一致で賛成していたのに、残念でなりません。

財源確保のため町長・教育長・幹部職員の給与削減

3月議会では、森町長就任以来、ご自身と教育長は2度目、さらに幹部職員の給与も引き下げが提案され、可決しました。組合に所属せず、交渉権のない幹部職員の給与に手をつけたことは遺憾です。せめてもの思いで、畑中議員は、5名の議員と共同で議員報酬引き下げの提案をしましたが、否決されました。

町に元気を!

今、町は沈みこんでいるように感じます。こんな時だからこそ、創意と工夫が生きるときです。町に元気を取り戻せるよう、町も住民も協力し合って、行きたいものです。

海岸条例ようやく制定!

昨年6月議会で、提案された条例案は、条例構成上の問題等によって、否決されましたが、住民参加の検討委員会を経て、今議会に改めて提案されたものです。この条例案は、長年にわたる海水浴場の問題解決を求める住民の強く、かつ切実な要望に応えて、葉山町の大切な財産である海辺の環境を良好に保つために制定するもので、町の姿勢は評価されると考えます。
しかし、せっかく町の責務を記しながら、ルール作りは相変わらず、事業者に委ねるなど、町が主体的かつ積極的に関わる姿勢が明確ではないので、その点をより明らかにする修正案を提案しましたが、否決となりました。基本原則としての、条例案原案は全会一致で可決し、4月1日から施行されます。県の禁煙条例も施行され、砂浜の汚れも少しは軽減されるのではと、期待されます。町の財産である海辺の環境を皆で、守りたいものです。

議員定数を3減…どうなる議会制民主主義

議員選挙を1年後に控えた、今議会で議員定数を3人減とする条例が可決されました。人口33,000人の葉山町の場合、地方自治法上の議員定数の上限は24人と定められていますが、葉山町議会では、すでに何度も議員定数の削減を行い、現在は17人となっています。何人の議員数がよいのか、方程式はありませんが、議会制民主主義の制度である以上、様々な意見を反映するためには、議員数は多い方がよいのは、自明のことです。
議員は多様な意見を聞く必要がありますが、相反する意見を代弁することはできません。近年、まるで流行のように、無駄(な議員)をなくせ、その分の経費を減らせという風潮がありますが、議員数が減ると、或いは、私の意見は代弁されないということになるかもしれない。身近に議員がいなくなれば、益々、政治への関心は薄れます。選挙のたびに投票率が下がっていくのは、その表われではないでしょうか。危機感が募ります。

3月議会一般質問より 畑中ゆき子議員の報告

子育て環境の整備は

静岡県長泉町は、出生率が県内トップ、子育てしやすい町として定評があり、日本中で地価が下がっている中、地価も値上がりし、人口も増加しているそうです。町が元気になるためのキーワードは「子育てしやすい町、安心して暮らせる町」ではないでしょうか。ぜひとも、子育て支援の必要な方たちの意見を十分に聞いて、それが反映できる形で取り組んで頂きたい。

支援策の現状と今後は

平成22年度予算で児童館の指導員が全員アルバイトになるなど運営の内容が大きく変わるということですが、見直しの検討をしていただきたい。総務部長からは、さまざまな御指摘があったために、一応は復活をするという考えでお話をさせていただく予定との答弁があり、再提案された予算では、前年同様の内容が復活しました!また、かねてより放課後の子供の居場所として、学校施設の開放を求めてきたが、どのようになっているのか質したところ、保健福祉部長からは、職員による検討研究会の結論として、22年度中に試行的に行ってみたいとの答弁がありました。

ゼロ・ウェイスト政策の状況は

ゼロ・ウェイスト政策を進める上で、多くの住民の理解と協力を得るには、覚悟を決めて、町長を初め、環境課だけではなく職員の皆で、各ステーションに立つ、あるいは巡回してみる、住民の方たちと実際に言葉を交わしてみると、そういうことが必要ではないかと思います。町長からは、職員ともども一体となって進めるとのご答弁がありました。県内トップクラスのごみ経費の高さ、この汚名を何としても返上しなければならず、町の行政そのものが全体として取り組んでこそ初めて町民の皆さんにもどれだけ重要なことかということを受けとめていただけるのではないかと思います。

地域コミュニティの活性化を

以前から地域コミュニティーの活性化は、学校を中心としてやっていったら、ふさわしいのではないかと述べてきましたが、学校施設を開放するあるいは活用するということが非常に求められてくるのではないかと思います。教育部長からは、施設の開放も含め、地域との連携は大変重要だと考えておりますとの答弁がありました。地域の活力を生かせるよう期待します。


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